2013年05月22日

匂い立つは杜若に(後編)

幕末志士の恋愛事情、武市半平太先生ルートの二次小説です。
こちらは後編となります。前編中編 はそれぞれそちら。

すいません、長いです。また文字数、読みちがいました・・・なんでかなあ(T_T)
きれいに3分割にどうしてもならない・・・。前中後でなく起承転結か花鳥風月で
4部作にすべきだったかな、と本気で考えました(笑) いや花鳥風月はないでしょ・・・
データ量からすると、前編や中編の倍以上になってますので、閲覧注意・・・

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匂い立つは杜若に(後編)                    幕恋創作小説:武市ルート
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「あれ、ちゃん」

武市さんが出て行った部屋で、しばらく呆然としていたわたしは、お登勢さんの声を聞いた。

「・・・お登勢さん」
「先生の部屋で座り込んで、どないしたん?」
「・・・・・・武市さんが」

言っていいかわからなかったけど、お登勢さんなら聞いてくれる気がした。

「急に・・・出て行ってしまったんです」
「はぁ。」
「優しかったのに、急に・・・。どうしてか、わからなくて」
「あー・・・」

お登勢さんは墨を出しっぱなしの文机や、紙の散らかったその周りを見渡した。

「わたし・・・またなにか怒らせるようなことしたのかな」
「・・・ちゃうと思うえ」
「え・・・、お登勢さん、なんでかわかるんですか?」
「んー、まあ、だいたいな」
「おっ!教えてくださいっ!」

なんでお登勢さんに分かるの!?
わたしはあわてて立ち上がって、お登勢さんに飛びついた。

「・・・それは先生に訊き」

いい子いい子するように、髪を撫でられる。

「でも・・・怒ってたら」
「怒ったらへんよ」

「うるさいって思われるかも…」
「思ったらへん」

「き、嫌われちゃったら・・・」
「ありえへんて」

ほんとに?
お登勢さんの優しい言葉を信じても、いいんだろうか。

少しの安堵と、少しの怖さと、そうであってほしいと思う切ない願望がないまぜになって
わたしの眼には涙がにじんできた。
お登勢さんはそんなわたしを優しく抱きとめて、頭をぽんぽん叩く。

「大丈夫や。なぁんも心配いらんよ」
「お登勢さん・・・」
「わからへんことは訊いたらええ。してほしいことは言うたらええのえ」

いいの・・・?
でもわたし、武市さんの邪魔になりたくない。うるさいって思われたくない。

「でも・・・」
ちゃんはどうなん?」
「え?」

お登勢さんは抱えてくれていたわたしの頭を離して、顔を見合わせる。

「先生がわからんことを訊いて来はったら、してほしいことを言うて来はったら、どう思うん?」
「あ・・・」

うるさいなんて、思わない。
きっと・・・ううん、絶対に・・・うれしい。

「ほら。そやろ?先生もおんなじや」

口に出してない思いに、お登勢さんが答える。

「・・・また・・・顔に出てますか?」
「嬉しそぉに、笑ろてるわ」

不思議。
さっきまであんなに悲しかったのに。

「ありがとう、お登勢さん」
「おきばりやっしゃ、ちゃん」
「はい。・・・わたし、武市さんのとこ、行ってきます」

ちゃんと話したい。
武市さんが何を考えてるか、知りたいから。

「ああ・・・そや。うちはそれ見に来たんやった」
「え?」
「大刀、やっぱり先生、置いていかはったんやね」

だいとう・・・
あ、刀か。

お登勢さんの視線を追うと、刀掛けの上段に掛かった武市さんの刀がある。

「呼び止めな、具合悪かったかなぁ」

呼び止める?
置いてった・・・?
って・・・もしかして。

「お登勢さん・・・武市さん、もしかして出掛けたんですか?」
「あぁ。さっき、出ていかはったんよ」
「一人で?」
「そうや」

そんな・・・なんで!?
龍馬さんの部屋に行くんじゃなかったの?
なんで外に・・・いや、出てもいいんだけど。
でも刀はいらないはずない。
武市さんが忘れたなんて考えられないけど・・・でも。

「わ、わたし探して来ます!」

あわてて刀掛けに走り寄ると、お登勢さんがびっくりして止めた。

「ちょ、ちゃんが刀持っていくん?」
「だ、だってもし、武市さんが新選組に会っちゃったら・・・」
「それこそちゃんが出くわしたら具合悪いやろ」
「でも・・・」
「刀抱えたおなごは目立つえ」

う。
確かに・・・

「ここは先生の一番弟子にお願いしよか」

あ・・・以蔵?

「岡田先生に探してもらお」
「はい・・・!」



事情を説明すると、以蔵は先生に限って信じられない、という顔をしたけど、
お登勢さんが間違いないと言って武市さんの大刀を見せると、顔色を変えた。
わたしに心配するなと言い置いて、寺田屋を飛び出す。

以蔵・・・見つけられるかな、武市さん。

龍馬さんと慎ちゃんにも訊いたけど、誰も武市さんの行先は知らなかった。
どうして出かけたのかも、誰も知らない。
やっぱりわたしが怒らせたりしたのかな・・・。

溜息をつきながら、武市さんの文机の上を片付ける。
杜若の習作画を集めてそろえて、花活けを床の間の刀掛けのわきに置いた。
青紫の花弁が誇らしげにこっちを見ている。

「あんまり心配するんじゃなか、

わたしに付き合ってか、龍馬さんと慎ちゃんも、武市さんの部屋にいた。

「お登勢に少し事情は訊いたが・・・おまんのせいではないき」
「・・・でも、じゃあどうして」
「武市が、なっさけない男なだけじゃ」

龍馬さんは『なっさけない』に力をこめて言った。
な、何それ?

「武士の恥っスね」

慎ちゃんも言う。

「えーと、それは刀を置いてったから?」
「それもあるけど、それ以前の問題っス!」

それ以前・・・

「あのー、わからないんで解説を・・・」
「姉さんは知らなくていいっス!」
「オトコの問題じゃ」

・・・・・・。
なんかわかんないけど、少し気が楽になったな。
お登勢さんに、龍馬さんに、慎ちゃん。
三人ともがわたしのせいじゃないって言ってくれてるわけだし。

・・・なんか二人とも怒ってるっぽいのが気になるけど。

武市さんが戻ってきたら、ちゃんと聞こう。
うん。
武市さんが、戻ってきたら・・・



陽の光が、少し赤く染まり始めたころ、パタパタとお登勢さんの足音が近づいてきた。

もしかして、帰ってきた?
思わず立ち上がると、障子がパン!と勢いよく開く。
予想通り、それはお登勢さんだったんだけど。
こんな開け方するなんて、めずらしい・・・

「先生、こっち」

廊下の方を見て、お登勢さんが言う。
その普通じゃない様子に、胸がざわめいた。

「武市さん、帰ってきたんですか?」
ちゃん、水汲んできて」
「え?」

戸惑っていると、武市さんが以蔵に抱えられて姿を見せた。

「武市さん!無事で・・・」

言いかけて、言葉を飲み込む。
武市さん、顔色がすごく悪い。
それになんで、以蔵に抱えられて歩いてるの?
それにそれに・・・血の匂い、がする・・・。

「・・・、君は部屋に行ってなさい」

青い顔で武市さんが言う。
その時、水にぬれたように色を濃くした武市さんの袂から、ぽたりと赤い雫が畳に落ちた。

―――っ!!

「――武市さんっ!け、怪我してるの!?」
「・・・大事ない。皮一枚斬られただけだ」
「き、斬られた!?」

そ、そんな・・・!

「た、たけちさ・・・っ!」
「落ち着き!」

――パン!

武市さんの腕に縋り付きそうになったわたしの頬を、お登勢さんが叩いた。
一瞬、何が起こったかわからなくて、頭の中が空白になる。
そこにお登勢さんのきっぱりした声がしみこむように届いた。

「大事ない、たいした傷やあらへん。それより騒いだらあかん」
「お登勢さん・・・」
「何のためにここまで先生が歩いてきはったと思てんの。
 こんなんで番方にでも嗅ぎつけられたら洒落にならへんからやろ?」

あ・・・。

「しっかりしいや。ちゃんが先生を支えんで、どないすんの」
「はい・・・」
「まずは傷を洗って止血や。
 龍馬はんは水汲んで、中岡はんは黄事薬とさらし。ちゃんは焼酎持ってきて」
「――はいっ」

お登勢さんの落ち着いた指示に、わたしははじかれたように部屋を飛び出した。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆



「・・・お見事ですね」

三人が出て行った部屋で、先生は女将にそう言った。
肩を支えて横に並んでいるので表情はわからないが、少し笑っているような声だ。

「うちの手当はやさしゅうないえ」
「・・・かまいませんよ」

先生の声は小さい。
大分血を失った。無理もない。
肩を支えていた先生の体を、部屋の中に入れる。

「先生、そっちに・・・」
「・・・っ」

痛みが走ったのか、一瞬だけ顔がゆがんだ。

ちゃんを悲しませた罰や。たぁっぷり、痛とーおさせていただきますえ」

女将が仁王立ちで先生を睨む。
なぜ、そんなに怒っている?
女の考えることはよくわからん。

「ふ・・・それは怖い」

先生がまた少し笑った。
痛くされてもいいのだろうか・・・。

「先生、着物は脱げますか」
「ああ・・・」

帯を緩めて、長着を脱ぐのを手伝う。
流れ出る血を吸わせるために、袂に入れた手拭いが、重い。

「・・・っ」
「すみません」

辛そうな先生を気遣いながら、袖を引き抜く。
畳を血で汚さぬように、脱いだ長着をくるりと丸めようとしたところ、制止がかかった。

「・・・待て、以蔵」
「は?」
「襟裏に、文が・・・」
「文・・・?」

襟のあたりを探ると、袋が縫い付けてあって、中に確かに和紙のような固いものが入っている

「ああ、確かに・・・」
「触るな。僕が取る」

手を伸ばしかけた俺を制して、先生が袋から紙片を抜いた。
文にしてはずいぶん薄い。

「・・・血で汚れなくて、良かった・・・。もういい、片付けてくれ」
「は」
「お登勢さん。すみませんがこれを文箱に」
「へぇ。なんどすか」
「・・・大事なものです」

女将は言われたとおり、文箱にそれをしまった。

「先生、襦袢も右肩だけ脱ぎましょう」
「ああ。手を貸してくれ」

ぱたぱたと、の足音が戻って来た。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆



龍馬さんが汲んできた水で血を洗い落とし、お登勢さんは焼酎で消毒をした。
腕に負った傷は骨まで達するような深いものではなかったけど、
肩下から肘上まで斜めに走る長いもので、皮膚がぱっくりと切れていた。
手当をするうちに日が落ちて暗くなる。
慎ちゃんが行燈を集めてきて、お登勢さんの手元を照らした。

初めて見る刀傷と、たくさんの血の赤に、わたしは一瞬気が遠くなるかと思ったけど
必死の思いでそれをこらえて、お登勢さんの指示に従って手当を手伝う。
血止めの薬を塗るあいだ、血が流れ出ないように、肩口をきつく縛った。
それでもじわじわ出てくるので、わたしはうろ覚えで動脈のあたりをぎゅっと押さえる。

「へぇ、止まったわ。ちゃん、離さんといてな」
「はい」

お登勢さんが血止めの薬を傷の上に厚く塗っていく。
武市さんの筋肉質の腕についた傷を見ていると、ぼろぼろと涙がこぼれて来てしまった。

「・・・。すまない、怖い思いをさせて」

優しい声に、ますます涙が出てきてしまう。
武市さんの左手が一度持ち上がって、思いとどまったように宙で止まった。
ゆっくりとおろして膝上に戻した手を、武市さんは固く握りしめる。

・・・泣かないで」
「――な、泣いてませんっ」

泣いてる場合じゃないって、わかってる。
でも涙は勝手に出てきて、しかも手がふさがってるから顔を拭けない。
わたし、きっと今、ひどい顔してる。

「・・・・・・」

慎ちゃんがムスッとした顔で手拭いを取り出した。
無言でそれを武市さんの左手に渡す。
ちょっとびっくりしたような顔で、武市さんは慎ちゃんを見上げた。

「・・・ひとつ貸しっスよ」
「・・・覚えておこう」

受け取った手拭いで、武市さんはわたしの顔を優しく拭いてくれた。
洗いざらしのやわらかい手拭いの感触は、ほっとする優しさで、こぼれていた涙が止まる。

お登勢さんは薬の上に油紙みたいな紙を貼ると、さらしをきつく巻いていく。
武市さんが痛みに顔をしかめた。
さらしを全部巻き終わるとビーッと端を裂いて、ぐるっと回して結んで留めた。

ちゃん、もう離してええよ」
「あ、はい」
「あとは動かんようにして、明日にでもお灸やな」
「お灸?」

お灸をすえる、とかのお灸かな。

「治りが早なるんや。なんも心配あらへんえ」
「はい・・・」
「・・・女将はお詳しいですね」
「まぁな。いろーんなワケあり、見てきたおかげや。あんたらも含めてな」
「それは心強い」

お登勢さんと武市さんのやり取りをぼうっと見てると、
龍馬さんが押入をあけて、布団を取り出した。
そっか、寝床をつくらないといけないんだ。

「龍馬さん、手伝います」
「大丈夫じゃ。それよりは武市の着替えを手伝ってくれんか」
「え?着替え?」
「血だらけの襦袢では寝れんからの。浴衣をほれ、そこの行李から出しとおせ」
「あ、はい」

言われたとおりに浴衣を出す。
武市さんの方へ持っていこうと振り向いて――
わたしは初めてそこで、武市さんのあられもない格好が目に入った。

血で汚れた襦袢を右側だけ脱いで、肩と胸まで丸見えの――
――細身だけど筋肉質のひきしまった肌が・・・さらされている姿を。

「―――っ!」

わたしはあわててくるっと後ろを向いた。
ななな、なんで、わたし、今まで平気だったんだろうっ!?
あの腕に意識しないで触ってたなんて、信じられないっ!
しかも着替えを手伝うってことは、さらに脱ぐということで・・・っ!
こ、こらわたしっ!想像するなっ!

「・・・・・・」

みんなの視線が背中に集まるのを感じて、わたしはますます赤くなった。

「あー・・・すまんすまん、嫁入り前のおなごに頼むことじゃなかったかいの」
「以蔵くんがやるからいいっスよ、姉さん」
「ああ。俺がやる」
「お、お願いします・・・」

後ろを向いたまま、以蔵に浴衣を渡す。
衣擦れの音がして、武市さんが着替えてる様子が音だけでもわかった。

・・・シュッ、パサッ・・・

うう、かえって想像力が働いちゃうんですけど・・・

さ、最近のわたし、おかしいよ・・・
手に触りたいとか、着替えの気配にドキドキするとか・・・
なんかちょっと、ヘンタイっぽいんじゃ・・・

「・・・、もういいよ」

その声に振り向くと、腕の動かない武市さんに代わって帯を締める以蔵と・・・
足元にひざまづいて裾をつまんでシワを伸ばしてるお登勢さんの姿が目に入った。

反射的に、ずきん、と胸が痛くなる。
お登勢さんは手伝わなくていいのに・・・

――はっ!
いやいやいや、何考えてんの、わたし!

「腕、しびれてまへんか?」
「・・・良いようです」
「じゃあ先生はおとなしくしててや」
「そうさせていただきます」

お登勢さんと言葉をかわして、武市さんが布団に向かう。
血が足りなくて貧血気味なのか、すこしふらついた。
あわてて支えようと駆け寄ると、手でそれを制される。

「以蔵、手を貸せ」
「はっ」

・・・今・・・なんか武市さんに拒絶されたような・・・
き、気のせいだよね。

以蔵の手を借りて、武市さんは布団に横になった。
腕を心臓より高い位置に置いた方がいいと、掻巻を丸めて下に敷く。
青白い顔色が気になって、わたしは枕元に座った。

「・・・はもう部屋に戻りなさい」

そんな・・・こんな状態の武市さんを放って行けないよ。
わたしはぶんぶんと首を振った。

「僕は以蔵についてもらうから心配ない。戻りなさい」

以蔵・・・
わたしじゃだめなの?
でも、嫌だ。たとえ隣の部屋でも、今は離れたくない。
わたしはまた、首を振った。

「慎太郎、を連れて行ってくれ」

ええっ!?
そんな、ずるい・・・

「慎ちゃん・・・」
「・・・・・・。わかったっス!」

そう言うと、慎ちゃんはズンズン歩いて・・・以蔵の腕をがしっとつかんだ。

え?なんで?

「行くっスよ!以蔵くん」
「お、おい・・・俺は先生の・・・」
「おまんは邪魔じゃ」

龍馬さんもそう言って、以蔵のもう一方の腕をつかんむ。
両腕を慎ちゃんと龍馬さんに捕まれて、以蔵はなすすべもない。
そのまま三人は障子を開けて廊下に出た。

「おい!ひきずるな!おい!」

以蔵の悲鳴のような声が遠ざかっていく。
あっけにとられて開いた障子を見ていると、お登勢さんが、ぷくく・・・と笑った。

「ほんなら、障子閉めるんはうちの役目やね。ほな。
 ちゃん、先生が無茶しはらへんよう、見張っといて」
「あ、はい・・・」

笑いをこらえるような顔で、お登勢さんが言った。
余分に集まった行燈の明かりを消して、持って出る。あっけなく、廊下側から障子を閉めた。
ぱたぱたと、お登勢さんの足音が遠ざかる。
急に部屋の中が静かになった。

「・・・・・・」

う、なんか気まずい・・・。
わがまま言って残ったこと・・・怒られたらどうしよう・・・

―――『怒ったらへんよ』

お登勢さんの声が胸によみがえる。

―――『わからへんことは、訊いたらええ。してほしいことは言うたらええのえ』

そうだ、話をしなきゃ。
でも身体が辛そうだったら・・・

「武市さん・・・少し、眠りますか?」
「いや・・・眠れないよ」
「痛いですか?」
「・・・そうじゃなくて」

武市さんは、少し困ったような顔をしている。
・・・こんなときに何だけど・・・ちょっとかわいい。
そんな様子に少しほっとした。

どうして、あの時急に部屋を出て行ったのか・・・
意を決して訊こうと口を開いたのに、出てきた言葉は違うものだった。

「どうして・・・刀を置いて出たりしたんですか?」
「・・・・・・」
「お登勢さんが気づいてくれなかったら・・・」

以蔵が間に合わなかったことを想像して、じわっと目に涙がにじむ。
武市さんがそれを見て、ふう、と溜息をついた。

「・・・情けないけど、忘れたんだ。本当だよ」
「そんな、忘れるなんて。武市さんに限って・・・以蔵だってびっくりしてました」
「僕らしくない?」
「はい・・・」

武市さんは目をそらす。

「・・・気が動転していたんだ」
「え・・・」
「僕らしくない僕は・・・嫌い?」
「そんな!・・・そんなこと、ないです」

武市さんはわたしを見て、優しく笑った。

「・・・怖かったんだ。君にあれ以上触れるのが」

あ・・・

「ど、どうして・・・・・・別にわたし、殴りませんよ?」
「そう?」
「そうですよ!」
「うん、そうじゃなくて・・・あの時、僕は」

武市さんがわたしを真剣な目で見る。

「君を僕のものにしてしまいたいと、思ったんだ」

・・・・・・っ!

い、今なんか、すごいことを言われたような・・・、か、考え過ぎかな?

。まだ、わかってないって顔だね」
「え?えっと・・・」

武市さんは布団をめくると左手をわたしに差し伸べた。

「?」

よくわからないけど、その手に自分の手を重ねる。
とたんに―――

「きゃっ!」

ぐいっと強く引かれて、わたしは武市さんの身体の上に倒れこんだ。
わたしの身体を抱きとめてから、わたしごとその身を反転させる。
あっ思う間にわたしは武市さんに覆いかぶさられるように組み敷かれていた。

「・・・・・・っ」

武市さんの顔が、至近距離にある。
長い髪が垂れて、わたしの頬と首筋をくすぐった。

「・・・。君を抱きたいって言ったんだよ」

「・・・・・・っ! た、武市さん、腕・・・怪我が・・・」
「でも・・・怖いんだ」

武市さんが首をうなだれるようにして、おでこをわたしのおでこにつける。
キスしてしまいそうな距離なのに、わたしはそれより武市さんが怖いものが気になった。

「・・・何が・・・怖いんですか?」
「禁忌に触れること・・・かな」

禁忌?
・・・どういう意味だろう。

「君を――ここへ送ったのが神の意志なら。
 帰すもまた、神の意志。
 神の怒りを買って神罰が僕の身にかかるのなら、怖くはない。
 だがもし、君を、神が未来へ連れ戻すとしたら―――」

あ・・・。

「神の業がなければ、僕らは出会うことはなかった。
 出会っただけでも奇跡なのに、この上、神が遣わした君を、僕が汚してしまったら・・・」

神様が・・・
いるかなんてわからない。
わたしをこの時代に送ったのが、神様なの?
わたしがこの時代の武市さんを好きになったことは、神様にとって、良くないことなの?

――ううん、ちがう。
そんなはず、絶対ない。

だってわたしは、怖くない。
この気持ちが、神様に逆らってるなんて――絶対、ないから。

神罰が下るのを怖いと言う。
わたしがいなくなることが怖いと言う武市さんが、急に愛おしくなった。
怖くないよ、って言ってあげたい。
神様が怖いなら、わたしが守ってあげたい。
抱きしめて・・・あげたいよ。

「武市さん・・・未来には、この時代よりずっとたくさんの人がいるんです」
「――え?」
「日本は狭くて、住む所が足りなくて、長屋を縦にずらっと重ねたような家まであるんですよ」
「・・・・・・」

「そのたくさんの人の中から、どうしてわたしだけ、この時代に来たのか・・・
 どうしてわたしだったのか・・・やっとわかりました。」

武市さんがおでこを離す。
垂れる髪に縁どられた、武市さんの、顔。
わたしはその顔を両手でつつんだ。

「神様には、わかってたんですね。
 わたしが、武市さんを好きになること。
 一緒に居たいって・・・願う事を」

・・・」

「だからわたしは、ここ来たんです」

あなたに、会うために――

「神様がもし居るなら、許すも許さないも、ないです。
 だって最初から、そのためにわたしをここへ来させてくれたんですから。
 だからわたしは、怖くありません。怖いことなんてありません。
 この気持ちが、神様に逆らってるなんて・・・絶対、ありません」

あなたが好きだと思うだけで。
こんなにもうれしくて、こんなにも愛しくて。
あたたかいものに、心が満ちる。
晴れ渡る空のように、すがすがしくて誇らしい、この気持ち。

その気持ちが禁忌だなんて、あり得ない。
神様になんか、背いてるはずがない。
正しいことだって、感じるから。


「それに・・・神様が許してくれなければ、武市さんはわたしを好きでいてくれないんですか?」

拗ねたように言うと、武市さんがちょっと目を見開いた。
そしてすぐに、ふわりと柔らかく笑う。

「そうだった・・・考えても無駄なことだったね」
「・・・そうですよ」
・・・」

武市さんはわたしを抱きしめた。
わたしも武市さんを抱きしめる。

「・・・いなくならないね?」
「はい」

「絶対に?」
「・・・絶対です」

耳の後ろで聞こえていた武市さんの声が、吐息を漏らしながら頬をすべる。
一度唇をかすめてから、優しくゆっくりとわたしたちの唇は触れ合った。
いつもと違う、身体に感じる武市さんの重みにどきどきする。

わたしは武市さんの首に腕をまわそうと手を滑らして―――
腕のさらしの感触にはっとした。
あわてて首をひねって唇を逃れ、声を出す。

「だっだめですよ!」
「え?」

武市さんが、唇を離して、きょとんとわたしを見た。

「け、怪我してるんだから、おとなしく寝てください!」
「・・・ひどいな。大丈夫、痛くないよ」
「ダメです!お登勢さんだって無茶しないようにって・・・」
「無茶・・・って何の事かな」

・・・っ!

にっこりと笑う武市さんの顔。
さ、さっきまで怖いとか言ってたくせに、すっかりいつもの調子に戻ってるし!

「とにかくダメです!腕が治るまでは、絶対、ダメ!」
「・・・・・・治るまで?」

う、そんな目でみられると・・・
いやいや、ここで流されたら、怪我に絶対良くないって!

「ダメです!おあずけです!」

―――っ!
わたしったら、なんてことを・・・!
つ、つい・・・

「・・・・・・くっ、あはははっ!」

た、武市さんが爆笑してる・・・
珍しいもの、見ちゃった・・・
は、恥ずかしい・・・

「ははっ・・・・・・おあずけなら、仕方ないな。
 ・・・・・・じゃあ、せめて、約束をくれる?」

もうなんでも差し上げます・・・

「いずれ・・・僕の妻になってくれる?」

――!!

「は、はい・・・」

突然のプロポーズに、頭が真っ白になって、それでもすぐに頷いた。
いつか、武市さんの奥さんに・・・

「僕だけだね?」
「はい・・・」

「大久保さんでも桂さんでも高杉さんでも龍馬でも慎太郎でも以蔵でも土方でもないね?」

え?え?
一息に言われたけど、何、そのラインナップ?
しかも最後になんか意外な人がいたような。

「た、武市さんだけ、ですよ」
「・・・良かった」
「わ、わかったらちゃんと寝てください」

武市さんの下からずりずりと這い出る。
わたしが抜け出した布団の中で、おとなしく横になるのをみて、ほっと安心した。
めくれてしまっていた掛布団を、掛けなおす。

「・・・そうだ。恋文の返事を、まだしてなかったね」
「返事って・・・あれは別に」
「・・・晴れて許嫁になった君に、歌を贈るよ」

許嫁・・・うれしいけど、どきどきして・・・

・・・え、歌?
歌って、短歌?
この間の杜若みたいな?
ちょ、それってレベル高いよ!

「あ、あのう、歌じゃわたし・・・意味がよくわかんないかも」
「それは勉強してもらわないと」
「ええっ!そんな」
「君だって、恋文をわざと、英語で書いただろう?」

う。

「武市さんは英語が読めるんだから、いいじゃないですか・・・」

ぶつぶつ言うわたしを、武市さんは優しく笑って見つめる。
そして静かに歌を口ずさんだ。


  月の宵
   待つは片羽の
    ときつどり
  鳴くに忍びて
   縷々と過ぎ行く


やっぱりわたしには・・・意味が分からなかったけど。
なんだか武市さんはすごく楽しそう。

「・・・待ち遠しいね」
「えっと・・・何がですか?」
「さあ、何かな」
「う・・・ずるいです・・・」

武市さんがくすくすと笑う。
楽しそうなその様子に、なんだかわたしは、ずるいと言いながらちょっとうれしくて。

まあ、いっか。なんて思いながら・・・
武市さんと過ごす幸せに、満たされて。

いつまでもこの人と一緒に居させてくださいと・・・神様に祈った。



<おしまい>


posted by ふじ at 21:32| Comment(29) | 連作長編―武市 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はぁ〜 読み終えて 溜息。
小娘ちゃん良かった良かったね。と思わずつぶやいてしまいました。
それにしても女の子は成長がはやい!
おあずけをついに覚えたか(笑)
一日の終わりを幸せな気分にしていただきありがとうございました。
Posted by kamikakusi at 2013年05月22日 22:06
待ってました〜〜!後編っっ!!!
やっと眠れます(笑)
くーー、武市さんのプロポーズ、素敵−!
『僕だけだね?』のセリフの後のラインナップに吹き出してしまいましたが・・・。
是非是非この後、「匂い立つは杜若に・・・その後」みたいな感じの続きが見たいですーー!どうしてもR18のような展開を期待しちゃいますが・・・。だってふじさんが書いたら絶対に素敵だと思うんですよ〜!
Posted by とも at 2013年05月22日 22:14

うわぁぁっ!!(//▽///)
最後に土方さん入れるっていう武市さんの独占欲にキュンでした!
Posted by 日向 at 2013年05月22日 22:25
>kamikakusiさま
女の子は成長が早いですね〜
でも着替えぐらいで真っ赤になって、ほんとに覚悟ができたのかあやしいとこです(笑)
てゆうか私はじっくり見たい!
こちらこそ、いつもアップ後は不安なので、いの一番でコメントいただいて、一日の終わりを幸せな気分にしていただきました♪
コメントありがとうございました!


>ともさま
先生のプロポーズでしたヾ(´ε`*)ゝ
約束できて、少しは先生の焼き餅もおさまるかしら・・・いや、そんなわけないか(笑)
実は続きは少し考えてはいるんですが・・・ストーリーがまとまれば書きますね〜。
コメントありがとうございました!


>日向さま
ラインナップ、これが言えるのは先生だけだと思います。
土方さんまで入れるって、どんだけですかと(笑)
慎ちゃんとかあんなに協力してくれてるのに。
ひどいですよね〜(笑)
コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2013年05月22日 23:41
fujiさん〜!もう早く小説出してください!永遠に続く小説書いてください!「先生後ろから小娘ちゃんに筆の指導」ってシチュ最高ですよね☆そして先生の葛藤が意味のある葛藤で最キュンでした!(自分妄想では意味不明の葛藤してるイメージなのでw)。小娘がお登勢さんにまで嫉妬してるのを知ったら先生もさぞかしお喜びでしょうね☆絶対教えてあげないけど(笑)
Posted by mochi at 2013年05月23日 00:15
無茶ってなんのことかな?というセリフに、吹き出してしまいましたwwwいやあ、小娘みたいに純真でない私は思考回路がR指定なので^^;
慎ちゃん流石空気読んでますね。先生もこれくらい周りを見て察して欲しいものです(笑
ラインナップ、確か本編でもありましたよね。ちゃっかり自分だけ抜いているというのが^^これまた本編でもそうでしたが、先生怪我してても布団の上では元気に動ける人だからな〜(;^ω^)
先生みたいにな人に組み敷かれてみたい(*´∀`*)イケナイ乙女の夢ですvv←
スイッチはいると調子に乗りまくりの先生が可愛かったです!!
Posted by かえで at 2013年05月23日 00:29
極甘エンドお疲れ様です(*・ω・)*_ _))ペコリン
小娘ちゃんにとって“意外な人=土方さん”ワロタwww
少しずつだけど確実に進んでますね〜←何が?( ̄ー ̄)ニヤリ
ところで・・・この二人の年齢差ってどんくらい?犯罪って言われるくらい差がじゃない?
Posted by 大賢者 at 2013年05月23日 01:10
>mochiさま
後ろから筆指導、されたいですね〜!
「もっと力を抜いて・・・」なんて耳の側で囁かれた日にゃー、理性もぶっ飛びます!
小娘ちゃん、お登勢さんにまで嫉妬してましたね。
そこはいらんだろ、と思う。
お登勢さんて、いくつくらいなのかなあ
コメントありがとうございました!


>かえでさま
いやいや、無茶って言ったらもー、ソレですよ(笑)
実際あの怪我でそりゃー、無茶でしょ、みたいな。
「怪我してても布団の上では元気に動ける」に爆笑しました。
ほんとそうだ!すごいな、先生(T▽T)
調子乗ってましたね〜
あんだけ悩んどいて、復活はやーい!щ(゚Д゚щ)
コメントありがとうございました!


>大賢者さま
極甘だったのなら、良かったです〜
結局おあずけだったので、ザブトン飛んでくるかと思ってたのですが。
あ、飛ばしたい人はコメかかないのか(笑)
このふたりの場合は、約束が先かなあ、と。
とりあえずプロポーズしていただきました。
これで小娘ちゃんも安心だネ!
コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2013年05月23日 01:39
ふじさ〜ん、今回も良かった!小娘ちゃんが成長していく・・(涙)しかもプロポーズ♪果たして大人の女性になることが出来るのか・・・いやぁ、これからも目が離せない!!!ご馳走さまでした!
Posted by まき at 2013年05月23日 01:59
「おきばり」が通じてる!(と思う)… 先生内ライバルがどんどん増えてる!!平助くんは一応、外れてるんだ〜とか変なとこ考えたり… 祝言上げる仲人担当はだれだ!?(気が早すぎ。でも、新撰組含めて自棄酒組が見たい気も(違))

縦の長屋…いい表現だなぁ、と思いました。

以蔵くん連行で笑わせてもらい、手当やプロポーズ、肌守り(←個人的に一番重要)でニラニラさせていただきました。

平安からこの辺までは和歌で愛を叫ぶのがデフォですよね…解読頑張れ、小娘ちゃん!
Posted by りゅーま at 2013年05月23日 04:46
祝御婚約!!
これで独占欲マックスだったせんせーが落ち着く・・・
分けありませんよねー。
恋文をヒトには触らせないし。←最初は見せて回る気満々だったくせに。

約束ができたとなると、かえって周囲からのちょっかいが増えそうな予感。w

伏線は張ってあるし、起承転結のあるふじさまの文章は本当にすごいの一言です。ますます今後が楽しみになってしまいます。(すみません勝手をいって)
Posted by 茶々 at 2013年05月23日 07:14
fujiさん お仕事おつかれさまです。お休みの日に一気に仕上げてくださって、嬉しいです。
昨夜、PCの調子が悪く、私の邪念が壊したのかと不安になりましたが、朝読ませていただくことが出来ました。神様ありがとーー。チラ肌見せの願いを聞き届けてくれたfujiさんに、たくさん幸運を授けてくださーい・・。って何祈ってるんでしょう私。
「あなたに会うためにここに来た」というのは、私の想像通りの小娘ちゃんでした。先生はお初の時はもうちょっと乙女シチュを考えているのでは・・とも思っていました←。
先生と同じく、爪を隠していらっしゃるんだからーーw。折句きましたねっ。お見事です。袈裟斬りされましたw。
先生、次は後朝の歌でも練っているのでしょうか。次回作もすごく楽しみにしております。ペコ。
Posted by たたた at 2013年05月23日 09:40
遂に婚約ですね。
みんなに、婚約の発表をする時の先生のドヤ顔が目に浮かびます。

あの後、小娘ちゃんはちゃんと看病出来たんでしょうか?
もちろん、水分補給は口移しですよね。

これからも楽しみにしてますネ!
Posted by 夢千代 at 2013年05月23日 10:36
「約束をくれる?」すごく先生っぽいセリフで、もう本編の続きを見ているようです。
そして、先生のライバルのラインナップ…笑ってしまいました。
沖田さんと平助くんは入ってないんだわ。そして、桂さんのライバルは晋作さんと龍馬さんで先生は入っていなかったな〜って(笑)
やっぱり先生ってカワイイですね。
Posted by akane at 2013年05月23日 13:37
長文、お疲れ様でした。

ずいぶん、遠回りでしたが やっと 武市さんが正面から 受け止めてくれたんですね。
祝 ご婚約(^^)!

二人の心模様が繊細で、 取り巻くみんなは 温かくて・・ 読んでるこちらまで 幸せな気持ちになりました。

婚約しても まだまだまだまだ じらしてくださいねw
(癖になってきたかも)

ともあれ、次回作も楽しみにしています。
お体に気を付けて 頑張ってください。

Posted by みなみ at 2013年05月23日 14:38
縷々〜〜〜(涙)
今朝は用事があっていつもより早く出かけるので
でも続き気になるし〜ってちらっとのぞきに来たんです。
そしたら、さらし巻くところまでしか読めなくて。
今、ようやく続きが読めました・・・。

ほんと、そのラインナップかよ!!
せんせ、お怪我されてるんだから、抑えて!!
と思ってたら、
おあずけからの、許嫁♪♪♪
ぐいぐい引き込まれて、今ものすごく
幸せな気分です〜♪
小娘ちゃんよかったなぁ♪

Posted by Soraっち at 2013年05月23日 15:31
Yahoo!mobage から来ました。
いつも読ませていただいているのに初コメ失礼いたします。

先生…片腕怪我と流血のせいで声まで小さくなってたのに、後半どこに行ったんですか。
しかもまた小娘ちゃんを無駄に傷つけてるし。
慎ちゃんのナイスプレイなかったらどうなってたんだ、全く。

しかしながら、ズラズラっと一息でそこまで牽制するか、さすが。
でも先生!平ちゃん忘れとるよ!平ちゃん!!さらっとこ娘ちゃん呼び捨てにしてるライバル忘れてるよ!!

Posted by ねりあ at 2013年05月23日 18:19
>まきさま
小娘ちゃんの成長を読み取っていただけてうれしいです〜
かなりの鈍感娘でしたが、すこしは成長したかな?
まだまだですけどね〜(笑)
プロポーズは悩みましたが、シンプルに行きました。
その分、歌で謎かけを・・・ヾ(´ε`*)ゝ
コメントありがとうございました!


>りゅーまさま
平ちゃんは悩んだんですよ〜
入れても良かったんですけど、入れるとあのセリフが2段になっちゃうんです。
「一息で」って感覚が薄れちゃうのがもったいないなあ、と。
で、「・・・以蔵でも藤堂でも土方でもないね」より「・・・以蔵でも土方でもないね」の方が、土方さんのインパクトが強くて笑えるかな、と思って(笑)
まあ、無駄な推敲やってますね、私(-ω-;)
肌守り、ちらっとですけど以蔵に触るな、って言ってましたよね。
どこまで以蔵に非道いんだ・・・(笑)
コメントありがとうございました!


>茶々さま
いえーい、ご婚約です♪
恋文のとこ、まったくもってその通りですね。
最初は見せびらかすつもりだったくせに、触らせもしないんかい!みたいな。
伏線と言ってもらえてうれしいです。
いつも、前編書いてアップが終わってからしか中編にとりかかれないので、いざ中編、後編書いてみると、伏線のつもりが書ききれなかったりとかもするんですが、気づいてもらえてうれしいです。
ちなみに今回は杜若の模写が実は小娘ちゃんの色香に見立ててたっていうのが抜けました。
まあ、たいしたネタじゃないしいっかなと・・・
コメントありがとうございました!


>たたたさま
PCの調子が悪いとは、たいへんですね。
私コレ壊れたらどうしよう・・・(笑)
幸運を祈っていただいてありがとうございます!
うふふふ、折句です。
たたたさまなら和歌好きだから気づいちゃうかなと思いまして、あえてノーヒントだったのですが、さすがです!
歌というより暗号文(?)ですいません。
今のとこ誰にもダメだしされなくてホッとしてます(笑)
普通に訳すとただの恋歌で折句入れると・・・って感じで。
後朝の歌、ロマンチックですよね!きぬぎぬって言葉の語感もきれい♪
先生なら絶対贈りそうです。間違いない。
コメントありがとうございました!


>夢千代さま
婚約成立いたしました!オメデト〜♪
ドヤ顔、間違いないですね。
本編でハッタリかまして「一つ布団で」とか言ってた時も絶対ドヤ顔です(笑)
看病は確かに口移し!苦い薬とか湯冷ましとか、甘々はやっぱり口移しでないと!
「口移しで飲ませてくれるかな」「じ、自分で飲んでくださいっ」・・・あれ、成り立たない(´д`lll)
コメントありがとうございました!


>akaneさま
先生っぽいと言っていただけてうれしいです。
この甘々感は先生だけですよね〜(〃ω〃)
ラインナップ、そうなんですよ。総ちゃんはまだ私の二次では出てきてないんです。総ちゃんのギラリが好きなので、出てくるとマジヤバイ状況になってしまうので、出せないという。
あと平ちゃんを抜いたのは、身勝手な事情でして。平ちゃんを入れるとセリフが2段になっちゃうので、それを避けたかったのと、新選組は土方さん一人のがインパクトがあるかなーと(笑)
コメントありがとうございました!


>みなみさま
やっとでしたね〜、先生も小娘ちゃんも、やっとまともに向き合ったような気がします。
シリーズ1作目でちゅうしてるわりに、9作目でやっとって・・・(笑)
幸せな気持ちと言っていただけて、うれしいです〜(>_<)
まさにそれを見たいがために、書いてるようなものです。
永遠の寺田屋です。
コメントありがとうございました!


>Soraっちさま
一度目はさらしのとこで寸止めだったのですね、お忙しい中読みに来ていただいて、うれしいです(*^_^*)
ラインナップは先生の得意技ですね。
たしか本編でも「他の男とふたりにならない」というとこでやってました。
ほんと、独占欲強いんだから(笑)
おあずけは土壇場で思いついて書いたのですが、わりとかわいいセリフでしたね〜♪
先生がおねだりする子犬に思えたのかも。エロ子犬?
コメントありがとうございました!


>ねりあさま
初コメントありがとうございます!
そういえば先生、めちゃめちゃ弱ってたのに、後半元気でしたね〜(笑)
先生は布団の上だと傷の痛みを感じないという特技をもってらっしゃいます。
慎ちゃん、今回もご立派なアシストでした。
もうほんとにイイ奴だなあ・・・(T_T)
平ちゃんに関しては悩んだんですが、抜いちゃった(笑)
上でも書いてますが、なぜならセリフが2段になるから。
そんな理由で切られた平ちゃん、ごめんなさ〜い♪
コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2013年05月23日 21:49
一件落着!ですね!!
ちゃんと前のラブレターのことが出てきて嬉しいです(笑)
龍馬さんと慎ちゃんの空気の読めさは半端ない!
そしてお登勢さんが男前すぎて…///
そしてなんといってもプロポーズ…
ありがとうございました!もぐもぐ
Posted by ヒカリ at 2013年05月23日 22:57
しつこくお邪魔。
過去作品からの伏線拾い・回収は技術の一つだと思います。昔から、私みたいなペーペーだけでなく、御大と呼ばれるプロでもやる方はやるそうなので(そーいう本読んで…読んでもセンス次第で、あの程度のクォリティorz)
一応、歴史学者で市のレベルでは偉いさんらしい(私にとっては、評価基準がズレてる、酔うと面白いがキリのない父方伯父、てかおっさん、ですが…年離れてるので戦前世代)も、喜びそうです(^^; 私より遙かに上のレベルの学校行ったはずの従姉より、なんか本気レベルで(わりと近所なんでなんとなく解ってしまった…)、地元史跡の漢文解読思い出してる私を評価してたっぽいので……金になるレベルですらないのにorz

……学者さんも人によってはよくわかんないです(^^; さすがに戦前世代の孫も居る伯父に幕恋はさらせませんが(^^;……が、古代史専門とはいえ、喜びそうだなぁ。文化考証が私ごときから見ても、最近の大河ドラマよりしっかりしてらっしゃいますから……(本気ですよ? 見かけるたびにツッコミに疲れて見なかった、平清盛…前後……歴史部門と連携とれー! 準国営放送じゃなかったら、ギャグとして笑い飛ばせるんだけど…てな)
Posted by りゅーま at 2013年05月23日 23:39
>ヒカリさま
落着して良かったですね〜
てゆうか先生の復活早すぎるダロみたいな(笑)
ラブレターのとこは全く考えてなかったのですが、以蔵が着物を丸めるとこで、いやいや中にアレはいってんじゃん!と。
思い出してよかった〜ヾ(´ε`*)ゝ
お登勢さん、大活躍でした。かっこいい♪
京都弁がむずかしいですね〜。ご厚意で名乗り出て下さった方に教えていただいてるのですが、私の書き方はまだまだです〜
コメントありがとうございました!


>りゅーまさま
あんまり過去作品から拾うと、初見の方が読み辛いかと思ってたのですが、そういえば私が読むときは過去作品とのつながりが見えると得した気分になったかも・・・
戦前世代の叔父様が歴史学者なんですね!
それはいろいろ教えてもらえそうですね。
文化考証なんていうとまったく自信はないですが、昔の文化の話とか、異国文化とか、そういうお話大好きです。
でも持ってる読み物見渡しても、幕末京都って少ないんですよね〜。江戸時代だとどうしても江戸が多くなりがちみたいです。
けっこう江戸と京都じゃ違いますもんね。
なのでもっぱらネット検索と想像力で(笑)
コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2013年05月24日 00:52
お登勢さんは手伝わなくていいのに

うはぁ〜その台詞は先生に言ってあげて〜
絶対喜ぶよ〜〜と、密かにニヤつきましたw

そういう知りたくない感情も小娘ちゃんを成長させてくれているんでしょうね^^

こんなにヤキモチ焼きな先生は
(ヤキモチ焼きを超越してますね)
小娘ちゃんが自分のものになっても心配し続けるだろうし
そこまで惚れてもらえる小娘ちゃんが
本気で羨ましいw
あんなことがあった後だから
精神状態が錯乱中でも
土方さんにつつかれるだけで
揺らいでしまうような おこちゃまな先生が

可愛くて愛おしいですw
Posted by つーこたん at 2013年05月24日 07:48
>つーこたんさま
「だからってお登勢さんに手伝わせるなんて・・・悲しかったです」
なーんて言えるようになったら大人ですね(笑)
先生喜びそー(〃ω〃)
先生の魅力のひとつはあの不安定さですよね〜
強いくせに頭いいくせに、いまいちツメが甘いのはそのせいかも。
そういうとこがたまりませんよね〜
コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2013年05月24日 08:25
は〜。堪能しました〜。
やきもちの妬き方とか、プロポーズの仕方とか、もうほんとに何も違和感なくて、絶対先生ならこう来るよね〜!って感じで、ふじさんの文章力と先生への愛の深さを改めて尊敬しました。
私だったら浴衣だろうが着物だろうが怪我してるのをいい事に1から10まで積極的に着付け手伝っちゃいますね 笑
衣擦れの音が聞こえてきそうでした><
R指定表現なんてひとつもないのにこんなに読者を興奮させられるふじ様に最敬礼です。
お預け喰らいながらも小娘ちゃんへの意地悪を忘れない先生が好きです 笑

Posted by AYO at 2013年05月24日 17:26
>AYOさま
違和感がないなんて、うれしいです〜(>_<)
私も、先生が怪我なんかしたらつきっきりでお世話しちゃいます〜!
衣擦れの音って、意識するとエロいんですよね〜
小娘ちゃん、変態じゃないです、正常です。
「R指定表現なんて〜」のところ、なんだかとってもうれしかったです。ありがとうございます。
先生は余裕あるとSですよね〜。そこも好きです。
コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2013年05月24日 21:17
はじめまして。絵の方も(同姓同名ではなかったら)、拝見しています。私、武市さんと以蔵と土方さんが好きで……。偶然、この小説を見つけて、拝読出来たのをとても嬉しく思います!幕恋は配信終了しましたが、私は大好きです。本当に武市さんが武市さんらしくて羨ましい。私が武市さんを書くとオリジナルみたいになってしまいます。勉強中です。ありがとうございます。
Posted by 新條トロ at 2014年06月24日 03:10
>新條トロさま
はう!お返事したコメが消えてる!昨日まではあったのに!
すみません、もしかしてずっと表示されてなかったですか?マイピクリクエストを頂いたので、メッセでお話できていてよかったけど、こちらではお返事放置みたいになってたかもです、すいません!

あらためまして。
読みに来て下さってありがとうございます!
細々とですが文も書いていきますので、よろしくお願いしますw
オリジナルのてんてーもかっこいいと思います!同じキャラを同じシチュで書いてもその人それぞれ個性が出ますよね!それが二次の楽しいところだと思いますw
Posted by ふじ at 2014年08月06日 13:39
ご無沙汰しています。
更新されていないようなので、この拙い文章を目にされることはないかもしれませんが・・・
初めて読んだ時も、読み返した時も、月日がたった今読んでも、私は読ませていただくたびに、泣いてしまうんです。
私は今年、還暦を迎えます。太ってるし、年とってます。
ごめんなさい、ディープな話ですが、病気のために子宮も膣もありません。だから、男性を好きになっても気持ちを伝えることもありません。
33歳で病気してから、ずっとです。
子供が二人いるし、もうお役御免だろうとばかりに、亭主は私のケアどころか浮気三昧です。
でも、ふじさんの小説読むと、少女の頃のように泣けます。特に、この章の、娘さんが武智さんに思いを告げるところ。
ありがとうございます、ふじさん。
この小説を書いてくださって。
一生の宝ですから。
。。。ごめんなさい、重くて。
また、どこかで、ふじさんの小説を読みたいです。
Posted by なな at 2018年04月23日 20:04
ななさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
幕恋の小説を書かなくなって数年、このブログを見に来ることも無くなっていたのですが、先ほどほんとに虫の知らせというか、ふと「ふらふらおぼろ」というフレーズを思い出し、検索をかけて見に来ました。(パソコンが変わったので、お気に入り登録もされてなかった)
そうしたらななさんのコメントがあって、それがしかも二日前で、奇跡のようなタイミングだと思いました。
うろ覚えのパスワードを入力してログインできた時、すごくうれしかったんです。これでお返事できる!って。
つらいことがおありの中、こんな素人が書いた小説を読んで涙してくださるなんて、ななさんのお気持ちは本当に綺麗なんだなと、そう思いました。ありがとうございます。

私は今、ツイッターとピクシブの方に生息しています。
ジャンルも増えたし、小説はもう書いてないですが、イラストや漫画をちょこちょこ描いています。
でも武市先生への愛は減ってません!殿堂入りですw
ピクシブにもここと同じ小説をアップしてますが(+α限定公開)未だにポツポツとブクマやコメントをいただきます。ツイッターには幕恋仲間も多く、今でも幕恋話で盛り上がったり。幕末志士の恋愛事情というコンテンツは、本当にみんなに深く愛されてるんですよね。公式がなくなって悲しい・・・
幕恋に出会って、比喩でなく私の人生は変わりました。
読む専門だった小説を書き、うらやむだけだったイラストを描き、ハマり過ぎて体を壊したりもしましたが、今は無理なく推しを愛する毎日です。
私もそれなりの年齢ですし、家族がいない暮らしをしてまして、おそらくずっと独りだと思いますが、いくつになってもどんな事があっても心は自由だと思ってます。コメントありがとうございました!
Posted by ふじ at 2018年04月25日 11:44
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